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ISSUE 2 · 2026.05.07 · 6 MIN READ
業界動向 編集 by 星野 夏希

《NTE》海外初日売上 1 億元、PC+家庭用機が 75%。CCP Games が $1.2 億で売却。

完美世界《NTE》海外初日売上 1 億元超、海外 PC+PS 75%。Pearl Abyss が CCP Games を $1.2 億売却(2018 年 $2.25 億の半値)。2025 Steam 新作開発 $270 億 vs 売上 $177 億、$100 億赤字。崩壊スターレイル 3 周年訪談。

今日の中国ゲーム業界、3 つの主軸が同時に動いた。

完美世界《NTE: Neverness to Everness》は海外ローンチ初日の業績データを初公開、Pearl Abyss が韓国当局への届出を経て CCP Games を $1.2 億で創業者経営陣に売却、2025 年の Steam 全新作開発予算 $270 億 vs 売上 $177 億という業界全体の赤字構造が分析プラットフォームから提示された。

miHoYo《崩壊:スターレイル》は 3 周年訪談で畏敬と堅実を強調、4.2 版「二相楽園」で bilibili の議論量を集めている。

以下、4 つの深掘章節と短訊 1 章。

《NTE: Neverness to Everness》海外初日:売上 1 億元、PC+家庭用機が 75%

完美世界の副社長兼コーポレート・セクレタリー、マー・ジュン氏と《幻塔》スタジオ責任者チャン・ユー氏が 4/30 のオンライン投資家説明会で、海外ローンチ初日のデータを初公開した。

グローバル初日の売上は 1 億元超、《幻塔》同時期比で新規・翌日 / 3 日 / 7 日継続率のいずれも顕著に上回り、公式評価は「順調な滑り出し、予想と一致、一部データは予想を上回る」。

iOS 売上ランキングは初日最高 11 位とそこまで爆発していないが、これは売上構造の変化を反映する。中国国内は PC 端の売上比率約 65%、海外は PC+家庭用機が約 75%。マルチプラットフォーム展開で iOS のベンチマーク効果は弱まっている。

海外売上トップ 2 は日本と米国、韓国は「予想を上回り課金データは非常に良好」と特筆。ローカライズは欧米・日韓を優先、東南アジアは後回し。5/7 正式版 1.0 後の新ガチャ「浔」実装、ポルシェコラボも近日。

Steam 2025:開発 $270 億 vs 売上 $177 億、業界全体で $100 億赤字

分析プラットフォーム HushCrasher が公開したデータが業界に衝撃を与えた。

2025 年、Steam で配信された全新作の開発予算合計は $270 億、2015 年の $50 億から 5.2 倍に膨張。一方、Alinea Analytics による Steam の総売上は $177 億で、業界全体で計 $100 億の赤字を出した計算となる。

規模別の平均予算は 10 年で全体的に上昇:2A 級新作は 250% 増の $2,000 万、3A は 224% 増の $3 億、Midi 規模は 166% 増の $100 万、インディー / Kei 級は 156% 増の $10 万。VR ジャンルは 7 年で 4.3 倍と最大の上昇幅。

参考として 2025 年の映画・ドラマ全体支出は約 $400 億、Steam 新作開発予算だけで映画市場の 67% に相当する。コスト急増は 2022 年から、コロナ後の投資ブームと 2-3 年の開発サイクルの時間差が重なった構造だ。

Pearl Abyss が CCP Games を $1.2 億で売却(2018 年 $2.25 億の半値)

Pearl Abyss が韓国当局への届出を経て、5/1-5 連休中に CCP Games を $1.2 億で現経営陣(CEO Hilmar Pétursson 氏主導)に売却。対価は現金 $1 億 + EVE Frontier 連動のトークン取得権 $2,000 万。2018 年買収価 $2.25 億の半値。

CCP は保有期間中に約 $4.12 億の累積収入を Pearl Abyss にもたらした(The Nosy Gamer 試算)。売却の背景は赤字構造:《Dust 514》閉鎖、VR 撤退、《Project Nova》中止、2023 年 a16z $4,000 万を受けた《EVE Frontier》も未収益化。EVE Online の収益が他事業を支えてきた。

Pearl Abyss 側も《黑色沙漠》モバイル版売上は 2019-2024 で約 55% 減、過去 4 年で 2 度の純損失。《Crimson Desert》のグローバル 500 万本ヒットが資産整理の窓口を開いた。

《崩壊:スターレイル》3 周年訪談:畏敬と「二相楽園」

《崩壊:スターレイル》は 2026 年 4 月で正式サービス開始から 3 周年。新バージョン更新当日、七麦データのゲーム売上ランキング 1 位を獲得した。

開発チームは周年訪談で畏敬と堅実を繰り返し強調。姫子(《崩坏3》シリーズキャラ)は「シリーズで特殊な位置を占める存在」と位置づけ、新ストーリーは「内面に触れ、共感を呼ぶ新たな体験」路線で深掘り回。

4.2 版「二相楽園」は bilibili で議論集中。表面はネットミームの再演に見えるが、開発側は「インターネット空気の具象化」と位置づけ、SNS メカニズム・印象管理・注目度至上の時代を仮想空間で体験させる狙い。銀狼(《崩坏3》のハッカー)が章の核、新キャラ・緋英は「日常と非日常の交錯」を背負う。

商業面では《原神》のサービス年数による波動と異なり、崩鉄は安定運営期。miHoYo の旗艦タイトルとして稼働、3 周年記念では古参プレイヤーへ現物の記念品を贈呈する施策も発表。

その他短訊:UE5 女性向《恋恋终序》と 5/1 連休の塗り絵ダークホース

  • UE5 女性向:祖龍《代号:神不言》に続き、《恋恋终序》が AI 彼氏機能で公開
  • 5/1 連休のダークホースは塗り絵ゲーム、二次元ユーザーのサブのサブ需要を捕捉

資料源: Gamelook

明日の注目点
  • → 5/7《NTE》最初の新ガチャ「浔」実装後の DAU・売上動向と、ポルシェコラボの実装時期
  • → Pearl Abyss 2026 Q2 決算での CCP Games 売却の財務反映と、《Crimson Desert》の継続販売数
  • → 《崩壊:スターレイル》4.2 版「二相楽園」リリース後の bilibili 話題量と、新キャラクター・緋英の運用評価